子どもの何を褒めてますか?
こんにちは。発達ケアアドバイザーの代里子です。
このところ、幼児教室の面談でも、
家庭教師先でも、
「なかなか子どもがやる気にならなくて…」
という話を聞くことが多くありました。
親御さんからすると、
『今勉強して、しっかり身につけて欲しい』
と思ってて、
思うように動いてくれないお子さんの
未来を心配しての発言です。
あなたも、自分が苦労したからこそ
お子さんには同じ思いをしてほしくない、
と思っているかもしれません。
または、
自分だったらもう少しちゃんとやるのに、
何でやらないのかな?
と思っているかもしれません。
お子さんの年齢にもよりますし、
好きな事しかやらない、
という性格のお子さんもいることでしょう。
親子関係は、一定ではないので、
本当ならば個々にお話をして
1番適切なアドバイスができたら、
とは思いますが、
今回は、やる気になるポイントのひとつを
紹介したいと思います。
それは、
お子さんの行動のどこを褒めるか、という事。
「褒めて伸ばす」って言うけれど
何でもやみくもに褒めてみたところで、
子どもって
「それが何か?」みたいな時もありませんか?
子どものやる気にスイッチを入れるためには、
それが子どもにとっても喜びである
そんな箇所を見つけて褒める必要がありそうです。
コロンビア大学で、こんな研究がなされました。
試験問題を解いた後、
Aチームはできた結果を「すごいね!」と褒めた。
Bチームは解いたプロセスを「よく考えたね!」と褒めた。
その後、少し難しい問題を提示したところ、
どちらのチームの方が、その問題に取り組もうとしたかというと
Bチームだった、とのことです。
つまり、
できた結果を褒められたAチームの子どもは、
また褒められたいので、できる問題をやろうとする。
プロセスやチャレンジしたことを褒められたBチームの子どもは、
より難しい問題に挑戦しようと意欲をみせた。
ということです。
どうでしょうか。
どうしても、テストの結果や
何かを成し遂げたことを褒めたくなりますよね。
わかりやすいですし、意欲つけもしやすい。
でも、そればかりが続くと
承認欲求を満たすことに意識が向き、
本当に学ぶという事を楽しむことから
離れてしまう
なんてことも起きてくるわけです。
褒めることが良いこと!
そう思って、何でも褒めていても
なかなか効果が上がらない場合は、
子どもの様子を見て
何を褒めたらやる気アップにつながるのか
観察してみるのもおススメですよ。